今回のブログは弊社ホームページの中で海外から一番反響のある施工例についてお伝えしたいと思います。
みとみ株式会社さん
今回のお話を頂いたのが “みとみ株式会社”さまです。
2014年の事です。
税理士事務所が同じでその税理士事務所さんのイベントで社長の小野さんにお会いしたのがきっかけでした。
自社設計自社施工でステキな店舗を数多く手掛けている会社であり
小野さんの人柄と良心的価格設定で人気の設計事務所でもあります。
小野さんといつかご一緒したいと思ってた矢先のお仕事でした。
絵画造形教室のファサードのご相談でした。
モックアップで提案
元ネタは藤森照信先生の手揉み銅板です。
藤森先生と仕事がしてみたいですが先ずはやってみたいと思いました。
結構厚い銅板を結構重ねて葺いている感じです。
コスト的に厳しいです。
って事で
小波銅板乱葺0.35mm
クシャクシャにして縦方向のみハゼを組んだ銅板0.2mm
これを積んで“みとみ株式会社”の小野さんに見てもらいます。
小野さんはパッと見でクシャクシャを気に入ってくれてお施主さんに提案してくれました。
お相手が芸術家だったので即決で気に入ってくれたみたいです。
加工する
銅板0.2mmの定尺(365×1212)を半分(365×606)にします。
①水上になる部分を手前に返し(水返しをする)
水下になる部分を奥側に返して(あざ折をする)小口を整えます。
②作業台や単管を使ってベコベコにします。
コツは縦横斜めに動かしながら折り曲げる事です。
③竪のハゼを作る。
右葺の場合は右側を手前に返して左側を奥側に折り曲げます。
これを数百枚作ります。
現場に搬入します。
下葺ルーフィング
大工さんが下地のラーチ合板を張ってくれます。
外壁ですが今回はルーフィングを張ります。
張れました。
続いて先行の役物を付けて庇を葺いてから本体(銅板)を張っていきます。
先行の役物は電食を考慮してカラーステンレスをチョイスします。
5年前なので今よりも更に未熟ですが
今見ても面白い仕事だなぁと思います。
次回に続く!