本日のお仕事は樋(とい)に雨水が入らないで鼻隠し(ハナカクシと読む。妻側とひっくるめて破風と言ったりもします。)を伝っちゃうのを直すお仕事でした。
そこでこんなものを取り付けました↓
今度はちゃんと入るでしょう。
この不具合は勾配の緩い屋根の時に目にします。
下の写真の様に
①屋根を掴み込んだ部分から建物側に雨水が戻り
②唐草(水切り)の折下がり部から更に建物側に水が戻り
結果 樋に入らずに破風を伝って落ちてくるって感じです。
図解↓
僕は対策として下の写真の様にアゴを付けたり↓
後施工で水切りを付けたりしています。
納まり次第でこの辺は臨機応変です。
樋を付けると見えません↓シンプルに折り下げて終わケース↓
屋根の勾配や屋根の種類、葺き方、雨の強さで軒先の雨水の流れは全く違うものになります。
ホントは雨どいの取り付ける位置って結構難しいです。
なのでハウスメーカーさんは同じ屋根、同じ樋なんだと思います。
同じ条件なら同じ様につければ大丈夫なので。
雨水の流れが読めない時はホースやジョロ、ペットボトルを使ってテストしたりもします。
しかし雨とは性質が違うのであくまでも参考にとどめます。
設計段階では軒先の広小舞どんくらい出す?と良く聞かれますが
先ほどの屋根の勾配、種類、葺き方を考えた上で決定しています。
また、雪国では軒といをおもいっきり下げて取り付けてありますが↓
※参照 パナソニックあまとい
多少雨はOBしたとしても雪で樋が壊れるのを防いでいます。
これが瓦屋根だと結構上手く雨水が入るのですがたてひら葺きなんかの場合は
雨の降り始めは樋の内側に行っちゃうし
雨が強くなると樋を飛び越えちゃうし困ったもんです。
そういう条件の時は7割入ったら合格にして欲しいです。
逆に樋が付かないパターンも有ります。
軒先が樋で隠れない為に意匠性を求められます。
そういう時はモックアップを作ります。
こんなの↓ 通気も兼ねてみました。
トンがった軒先↓
Rの屋根の軒先をそのまま樋にしてみた↓
がんばった軒先↓
自宅の樋。
落ち葉よけは要らなかったかも。
ヤバい。
今日は結婚記念日だった汗
あと15分で終わっちゃう汗汁💦