板金職人の妻の方です。こんにちは。
映画を観に行くことってありますか?
映画館へ行く回数は、みなさん きっと以前より減ってるんじゃないかとおもうんですよね。
私の大好きだった映画館も 数年前に取り壊されてしまいました。
うちの子供たちも観るものといえば もっぱらYouTube。
わざわざ出かけなければ観れない動画(映画)は 特別な理由なしには 何だか面倒だなっ てな代物になってしまったのかもしれません。
若い頃 映画館に通っては 1日に何本も観ていた私も、今では年に3本観るか観ないか。
そんな感じではあるんですが、先日 奇跡的に「これは!!」という映画に出会ったんですよね。
すごく いい映画だったんです。
紹介させてくださーい!
スウェーデンの映画
「幸せなひとりぼっち」2015年初公開 1時間56分
ハンネス・ホルム監督作品 原作はフレドリック・バックマンによる同名小説
ちなみに私はAmazon プライムで観ました(無料だったので^^;)
✔️Blu-ray
✔️DVD
✔️原作(文庫本)
主人公は 妻を亡くしたばかりの59歳の男性。
大きな体でノシノシと歩き、気に入らないことがあると大声でまくしたてるような偏屈です。
そんな彼が40年以上 勤め続けた会社から 解雇を言い渡されるところから話が始まります。
舞台は北欧スウェーデン。
映像全体がブルーグレーの色調で 話は静かに展開していきます。
愛する人の死、解雇など 本筋は辛く悲しいのですが、意外にもコメディに分類されています。
映画を観ている最中、何度もハッとするシーンがありました。
考え深かったのは あらゆる幸福度ランキングで上位 常連のスウェーデンにも悩みがあるんだなということ。
例えば 移民問題、高齢社会の孤独、LGBT、そして民営化された福祉事業への不信感など。
扱うテーマはデリケートですが、それでも興行的に大成功しています。
スウェーデンで160万人以上の動員を記録。
これはスェーデン国民の5人に1人が観た計算になります。
興行成績はスウェーデン映画史上歴代3位。
5ヶ月を超えるロングランで同時期に公開された「スター・ウォーズ/ フォースの覚醒」をおさえたと話題になったとか。
キャスト
↓オーヴェ役:ロルフ・ラッスゴードさん
↓オーヴェ役(若年期):フィリップ・バーグさん
若年期のオーヴェとソーニャのストーリーが最高にいいのです。
回想シーンは、映像の色調もコントラスト鮮やかです。
↓ソーニャ役:イーダ・エングヴォルさん
↓パルヴァネ役:バハール・パルスさん
受賞
・ゴールデン・ビートル賞 主演男優賞受賞(スウェーデンの映画賞)
・アカデミー賞 外国語映画賞・メイクアプ&ヘアスタイリング賞にノミネート
スウェーデンの移民問題
映画の登場人物パルヴァネはイラン人女性。
シリアの戦火から逃れてきた移民です。
頑固で偏屈な主人公オーヴェに近所の人たちは冷たいが
パルヴァネは 持ち前の明るさと はっきりとした物言いでオーヴェに話しかけます。
それに応えてオーヴェが少々キツイ言葉でパルヴァネを励ますシーンは とても印象的です。
・
・
スウェーデンは 他のEU諸国に比べて、移民や難民を積極的に受け入れてきたと言われている。
2015年の難民危機(シリア内戦を逃れた人々がヨーロッパに押し寄せた。映画の初公開年でもありますね。)では16万人の難民を受け入れた。
統計によると現在では人口の19.6%が国外に起源を持つ人間である。
✔️(参考資料)
2018年に行われた総選挙の際には 移民反対派と言われるスウェーデン民主党が
特に若者で活気づいていたという。
スウェーデンが高福祉国家と呼ばれるまで
移民問題に続いてあと少しスウェーデンについて書いてみます。
高福祉国家と認識されているスウェーデンですが、最初からそうだったのではないようなんですよね。
1890年代、スウェーデンの若年層がより良い生活を求めてアメリカに渡った。
その数が人口の4分の1にものぼり、国は危機感を抱いた。
国民にとって魅力ある国にしようという試みの中で、高福祉国家の建設というアクションを起こした。
✔️引用元
↑この記事を読むと、スウェーデンも高齢化社会に対応すべく
試行錯誤の歴史があったのだとわかります。
この映画どんな人にオススメか?
✔️最近 人間関係 大変だな〜と思う方
✔️毎日がワンパターンでつまらないわ〜と思う方
✔️夫婦間の愛情という物をもう一度 信じたい方
✔️友情という物をもう一度信じたい方
✔️困難に立ち向かっている方
✔️そしてずばり、スウェーデンが好きな方
最後に
映画を観ると家に居ながら外国にも宇宙にも大昔にも未来にも・・・
どこにだって行けちゃいますよね。
今まで知らなかったことに触れて、自分の世界がどんどん広がる気がします。
私が特に外国映画が好きなのは こんな理由からです。
引き続き、スウェーデンについて調べたいです。
あとね、女性の精神の安定のために 映画を観るっていいと思うんですよねー。
ではでは、映画のご感想など お待ちしております!
・
・
📸映画好きが高じて 建築現場で動画を撮影しています。
🔴YouTubeチャンネル「ばんきんらいふ」
建築板金の世界に触れられますよー。