前回に引き続き弊社ホームページの中で海外から一番反響のあるクシャクシャ銅板の施工例についてお伝えしたいと思います。
前回のブログ (【施工例】クシャクシャな銅板の壁 は こちら)
いよいよ外壁
カラーステンレスの役物がついたら外壁を張っていきます。
今回の工法はワイルドですよ〜。
板金屋さんでなくても出来ると思うので参考になればいいな。と思います。
①1段目を350mmで墨出し
②2段目以降は300mmで墨出しをする。
③重なり部分にシリコンを注入して
④上端部をステンレスビスで緊結する。
⑤縦方向の合わせはハゼ組みしていく。
⑥③〜⑤の繰り返し。
以上です!
ただこれだけです。
このままだとブログが終わってしまうのでポイントをお伝えしたいと思います。
何を思ってこうしたか?
本当は藤森式でやろうと思っていました。
これだと重なる部分が大きくて働きが小さいです。
要はコスト的に非常に高価になってしまいます。
って事で
①重なりを50mmに納めて葺き足を大きく。
②コーキングによる接着で上下ハゼから解放する(一文字っぽくしない)
③なるべく端材が出ないように張っていく。
この3つを考えて張っていきます。
楽しくてもったいない
なんせ初めての工法、初めての張り方。
正解が無い事を一個一個考えながらやっていくのが楽しくて仕方がない。
芸術家のお施主さんも一個一個喜んでくれます。
張り終わったら終わってしまう。
もったいないから噛みしめながら張っていきます。
でもどんどん張るよ
加工の時点で既に何人工もかかっています。
張るのも1枚張っては眺めて また1枚張っては眺めてでは赤字です。
せめて3枚張って眺めるくらいにして張り進めていきます。
ビカビカですね。
途中で下端を持ち上げてみようかな?と思い
下端と共に竪のハゼ部も起こしてみました。
うん。これで完成かな?
その後
2週間程で足場が取れました。
2週間もすると銅板の色も落ち着いてきます。
この後何十年もかけて変化を楽しめる素材です。
そう思うと安いかな?
更に3週間後
渋いです。
今見てもシビれます。
有機的な感じが良いですね。
まとめ
ホームページ フェイスブック インスタグラムで海外からの反響が一番大きかった仕事です。
(輿水板金さんが英語で紹介してくれました。ありがとうございます😊)
特にヨーロッパとロシアの方がフェイスブックでシェアしてくれたりしていました。
元ネタは藤森照信先生ですがその派生形は色々考えられます。
ワークショップでも出来る工法だと思います。
もしやらせて頂けるなら、地球上なら行こうと思います。
よろしくお願いします。